木彫作家の迷い

女性の裸像、ファッションの業界ではトルソーというのでしょうか?

そのトルソーを木彫で作っていた作家さんがいました。

3,4cmほどの大きさで首と脚のない胴体だけの女性像です。キートップ仕様になってました。
彼の木彫の裸像は良く出来ています、ただ、裸像ということでちょっと手が出しにくい商品になってしまっていました。

話を聞くと普段は仏像を作っているそうです。
仏像作家になったのは彫刻に興味があり、たまたまそれなりの先生の弟子になれたのが理由だそうです。

でも仏像が手づくり市で売れるとは思えないので、売れそうな物を考えて女性のトルソーを作ってきたのだそうです。

普段も仏像だけではなく女性像の彫刻を手がけているそうです。

思ったのは、仏像のイメージがどうしても宗教色が強いことが手を出しにくくしている。

だったらこんな仏像見たことないというような物を作ってみたらどうだろうと提案をしました。

それは12,13cmのキューブ(正6面体)に菩薩や仁王の顔だけ彫るのです。

四角いから重ねて飾っても面白いし、その人センスでいろいろな使いみちがあるかもしれない。

彼しか彫っていないキューブの仏像をプロモーションしてみたらと思ったのです。

彼は2体ほどキューブの仏像を作ったのですが、結局あまり反応がなかったという理由で今は作っていません。

以後もいろいろなものを彫刻しているようで見かける度に新作が並んでいます。

ただここまで種類をたくさん作ってしまうと結局何が売りたいのかわからずどんな人が顧客なのかもわからなくなってしまいます。

手作り市で売れるジャンルではないことも薄々わかってきているようでした。

一度手作り市の呪縛から外れないとダメみたいですね。